2018年01月04日
和菓子処とらやの焼松葉。
今日からお仕事。
というわけで、3時のおやつは和菓子処とらやの焼松葉。
この松葉、
じつは丸ぼうろの原型「ぼうろ」を色濃く残したお菓子です。
以下、古今名物御前菓子秘伝抄(( )内は近世菓子製法書集成)より。
はうる 小麦の粉一升に白砂糖二合入、水にてこね、やはらかにもみ、
うとんのことくのし、ちいさき丸きかねに車のやうにまはし候様に仕、
ゑを付けて、其かねを持て形色々に切、銅なへに入、かねのふたを仕、
上下に火を置てやき申候。但し、下の火、上の火よりつよく置て能御座候。
(ぼうろ 小麦粉一升(約900g)に白砂糖二合(約220g)を入れ、
水でこねて軟らかにもみ、饂飩をつくるときのように伸す。
さて、小さな円形の金属板を車のようにまわるように柄に取り付け、
その金物でいろいろの形に切り、銅の鍋に入れて金属の蓋をし、
上下に火を置いて焼く。ただし、下日は上火より強くする方がよい。)
丸ぼうろは明治時代初期、
材料に卵を加え、柔らかくする改良が行われているのです。
Posted by 朝倉2号 at 15:00│Comments(0)
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