2022年09月30日
八百先生の講義を聴く。
北九州市八幡西区は長崎街道木屋瀬宿で、
北九州市立大学文学部教授、八尾啓介先生の講義
「“シュガーロード”の菓子文化の藩政改革」を聴く。
砂糖の話だけでなく、福岡藩の長崎警備と養鶏振興、
鶏卵素麺、松山のタルト、川茸の砂糖漬などなど、
風土、社会情勢を交えた楽しいお話しでした。
で、中華饅頭の伝搬経路を相談したら
「新潟と北海道は北前船ですかねぇ」
「でも、新潟と長崎は分けて考えた方がいいかもしれませんねぇ」
と助言いただきました。
なるほど~、そんな考え方もあるのか~♪
※北九州市立長崎街道木屋瀬宿記念館
2022年04月24日
御菓子豊海屋の「千代華」 。
山形県鶴岡市、御菓子豊海屋の「千代華」。
〇御菓子豊海屋
山形県鶴岡市新海町27-29
0235-22-2182
・千代華
・42g
・長さ10.2cm 幅5.4cm 厚さ2.3cm
・こしあん
和菓子と洋菓子をお手頃価格で販売しているという
御菓子豊海屋なんですが、
庄内観光サイトでの「千代華」への言及はなし。
やはり取り立てて紹介するような扱いのお菓子ではないようです。
2022年04月24日
門松屋菓子店の「千代華」。
山形県鶴岡市、門松屋菓子店の「千代華」。
〇門松屋菓子店
山形県鶴岡市外内島明神川原210
0235-22-7860
・千代華
・57g
・長さ10.2cm 幅5.2cm 厚さ3.2cm
・こしあん
2022年04月24日
久栄堂菓子舗の「千代華」。
山形県鶴岡市、久栄堂菓子舗の「千代華」。
〇久栄堂菓子舗
山形県鶴岡市本町3-14ー22
0235-22-2034
・千代華
・38g
・長さ9.4cm 幅4.6cm 厚さ2.8cm
・こしあん
久栄堂菓子舗は文久2年(1862年)創業の老舗和菓子店。
庄内観光コンベンション協会の庄内観光サイトで
同店の鶴岡特産「とちもち」や草餅などのみが紹介され、
千代華への言及はありません。
地域の人たちは千代華について、
とりたててアピールする必要のない
「いつものお菓子」という認識なのではないかと思います。
2022年04月24日
山形県鶴岡市は「中華饅頭地域」と思われます。
山形県鶴岡市の中華饅頭「千代華」をいただきました。
3つの千代華、袋は同じですが、
上から「久栄堂菓子舗」「門松屋」「豊海屋」と
それぞれ異なる店のものなのです。
「鶴岡市 千代華」で検索しても
ほとんど情報は得られませんが、
千代華用袋が販売されていること、
中華饅頭が販売されている新潟県に隣接していることを考えると、
鶴岡市も中華饅頭地域のようです。
中華饅頭の全国分布とその由来に関する調査をテーマに、
新潟~山形の日本海側をうろつきたいw
※朝倉2号の楽しき日々(中華饅頭)
門松屋(鶴岡市外内島明神河原)

豊海屋(鶴岡市新海町)
新月菓子店(鶴岡市本町)

藤田菓子舗(鶴岡市本町)
2022年04月03日
くろだ玄海堂の「いさな」。
福岡県糸島市、くろだ玄海堂の「いさな/千代香」。
〇くろだ玄海堂
福岡県糸島市志摩師吉430-18
https://www.instagram.com/kuroda_genkaido/
・いさな/千代香
・37g
・長さ7.1cm 幅3.7cm 厚さ2.7cm
・白あん、こしあん
くろだ玄海堂は、福岡県糸島市の住宅街にある小さな和菓子屋。
地元糸島産の小麦粉、たまご、米粉、はちみつを使用し、
伝統的な和菓子をベースに
【ITOSHIMA×STILE】の商品を生み出しています。
ご主人のご実家、長崎県平戸市生月町は
「くろだ玄海堂」の千代香から生まれたこの「いさな」は、
この姿を見ると幸運が訪れるとも言われる
クジラのしっぽに姿が似ているため、
その古名から名付けたとのこと。
ご実家の「千代香」と比べてみると、
少々大きくなり(平戸28g→糸島37g)、
また包んだ後の「ひねり」もきいているのがわかります。
左:平戸 右:糸島
※くろだ玄海堂の千代香(令和3年7月26日)
糸島市に生まれた新たな「千代香」。
これからどんな進化を見せてくれるのか、楽しみです。
2022年03月27日
日糧製パンの中華饅頭(こしあん)。
北海道札幌市、日糧製パンの「中華饅頭(こしあん)」。
〇日糧製パン株式会社
北海道札幌市豊平区月寒東1条18丁目5番1号
011-851-8131
・中華饅頭
・113g
・長さ15.1cm 幅6.5cm 厚さ2.2cm
・こしあん
北海道札幌市、北海道産小麦を使用した日糧製パンの中華饅頭。
以前も計測したことがあるんだけど、
そのときの数値と重量が20gほど減ってました。
いろいろと原料も値上げしてるので、その対応かと。
2021年07月26日
くろだ玄海堂の千代香。

平戸市生月町、くろだ玄海堂の「千代香/ちよか」。
〇くろだ玄海堂
長崎県平戸市生月町南免4113-4
0959-53-1029
・千代香/ちよか
・26g
・長さ9.0cm 幅3.8cm 厚さ2.4cm
・こしあん


江戸時代、平戸を治めた松浦家に伝わる
「百菓之図」のなかに
千代香(編笠饅頭:元銘「ちよかわまんじゅう」)
が描かれているので、
平戸の町で千代香を見かけるのは
当たり前なんでしょうけど、
平戸島のおとなり、
生月島でもきっちり千代香が作られているんですねぇ。
ちょっと感動。

2021年07月26日
小田製菓の「ちよか」。

佐世保市小佐々町、小田製菓の「ちよか」。
〇小田製菓
長崎県小佐々町楠泊1530
0956-69-2538
・ちよか
・28g
・長さ10.8cm 幅5.4cm 厚さ2.3cm
・緑茶あん


これまで、長崎県内では、諫早市、島原半島、長崎市、
大村市、東彼杵町、西海市、平戸市、松浦市と、
海沿いの町には必ずと言っていいほど
「千代香」を見かけていたんですが、
なぜか佐世保市では未発見でした。
今回、緑茶あんという変化球ですし、
佐世保市の中心部ではなく小佐々町ではありますが、
小田製菓の「ちよか」を確認できたことで、
「長崎県の海沿いには千代香がある」ことを
明らかすることができました。
今後は、これまで発見できていない
佐賀県内で調査を行いつつ、
伝播経路を探っていきたいと思います。
やっぱ大学の先生でも引きずり込まなきゃ難しいよねぇw

2021年05月09日
松藤饅頭屋の串だんご。

柳川市大和町中島の和菓子屋さん、松藤饅頭屋の串だんご。
で、同店のインスタグラムを見てたら、
なんと「千代川」を売ってるじゃないですか~。
中華饅頭研究家として全国分布を調査してるのに、
地元店を見逃しているとはなんたる失態。
こいつは買いに行かねば~♪
※松藤饅頭屋
※朝倉2号の楽しき日々「中華饅頭」
2020年02月15日
パティスリープチ・イケガメの千代香/ちよかわ

長崎県平戸市、パティスリープチ・イケガメの千代香(ちよかわ)。
プチ・イケガメの千代香(ちよかわ)は個包装はせず、
ショーケースのなかに並んだ状態で販売されていました。
〇パティスリープチ・イケガメ
長崎県平戸市築地町508
0950-22-2376
・千代香/ちよかわ
・56g
・長さ7・8cm 幅4.1cm 厚さ3.3cm
・こしあん
ショーケースのなかに並んだ状態で販売されていました。
〇パティスリープチ・イケガメ
長崎県平戸市築地町508
0950-22-2376
・千代香/ちよかわ
・56g
・長さ7・8cm 幅4.1cm 厚さ3.3cm
・こしあん



で、商品名を「千代香(ちよかわ)」としているのは、
窓ガラスには「千代香」と書かれているのに、
ショーケースの上では「ちよかわ」となっているから。
もうこれはお手上げですw


2020年02月12日
江後迪子著「江戸時代の平戸の菓子」読了。

文亀2年創業、九州最古といわれる平戸の蔦屋で入手した
「江戸時代の平戸の菓子」読了。
食文化史学者の江後迪子さんが、
安土桃山時代~江戸時代初期にかけて南蛮文化の入口だった
平戸の菓子文化についてまとめた本なんですが、
平戸藩松浦家に伝わる「百菓之図」を紹介する頁のなかに
千代香を見つけました。
以前、大坪藤代さんの著書「長崎の菓子」を読み、
百菓之図に千代香が掲載されていることは知っていました。
・千代香が「編笠饅頭」という名前で掲載されていること。
・元銘は「ちよかわまんじゅう」であること。
・皮は「かすていら地」で、「ねりあん」を入れていること。
ただ、同著では文字のみでの紹介で、
「編笠饅頭」がどのようか形なのか、色なのか、わからなかったのです。
で、今回入手した「平戸の菓子」のなかに、
小さいながらも「百菓之図」の網笠饅頭が掲載されているのを発見。
その網笠饅頭の色や形が、
現在の千代香と変わらないことを確認することができました。
ここんとこず~~っと探してたので、もうスッキリです♪
(写真は平戸の和菓子屋さん、菓子処津乃上の「千代香」)


2020年01月26日
道の駅彼杵の荘の千代香。

長崎県東彼杵郡東彼杵町、道の駅彼杵の荘で買い求めた千代香。
製造者として記載されていた松本さんは、
菓子店に勤めたあと、
現在は個人で製造卸を行っている方だそうです。
これまでいろんな形の千代香(中華饅頭)を見てきましたが、
このようなたたみ方は初めてです。
松本さんが生み出したのか、
それとも勤めていた菓子店で教わったのか、気になります。
〇道の駅彼杵の荘
長崎県東彼杵郡東彼杵町彼杵宿郷747-2
0957-49-3311
・千代香
・44g
・長さ7.7cm 幅4.6cm 厚さ3.5cm
・こしあん


2019年12月22日
ベルクマンの法則w

帯広市西22条南2丁目、
餅のさかき屋から中華饅頭が届きました、ありがとうございます~♪
北海道の中華饅頭は一般的に大きく、
さかき屋のように200グラムになるものまであります。
対して、福岡県柳川市で売られている中華饅頭「千代香」は
40グラム程度と小さい。
恒温動物には、寒いところにすんでいるものほど体が大きく、
体重も重い傾向にあるという
「ベルクマンの法則」なるものがありますが、
もしかしたら中華饅頭でも成り立つのかもしれませんw
2019年11月24日
川西屋の中花/中華饅頭。

新潟県長岡市、神田川西屋の中花/中華饅頭。
〇川西屋
新潟県長岡市神田町1-2-29
0258-32-2588
・中花/中華饅頭
・菓子文化研究家 溝口政子さんからのいただきもの
https://www.instagram.com/figurine_en_sucre/
・50g
・長さ8.0cm 幅4.0cm 厚さ3.2cm
・こしあん


2019年11月24日
御菓子司筒場屋の千代香まんじゅう。

新潟県長岡市、御菓子司筒場屋の千代香まんじゅう。
筒場屋では婚礼の引き出物としての注文もあったとのこと。
縦に一列、千代香まんじゅうを並べ、
その右に大きめの生菓子を入れたそうです。
〇御菓子司筒場屋
新潟県長岡市新町3-3-41
0258-32-2408
・千代香まんじゅう
・43g
・長さ9.0cm 幅4.3cm 厚さ2.7cm
・こしあん


2019年11月24日
御菓子司羽入の千代華。

新潟県新潟市秋葉区新津、御菓子司羽入の千代華。
新津ではお葬式の出棺の時に来てくれた方々に、
千代華を2個、あるいは小麦饅頭とあわせて2個、
持って帰ってもらうことがよくあったそうです。
〇御菓子司羽入
新潟県新潟市秋葉区新津本町1-6-30
0250-22-0462
http://www.niitsu.or.jp/~tokusan/05.htm
・千代華
・53g
・長さ9.3cm 幅5.0cm 厚さ2.3cm
・こしあん


2019年11月24日
白木屋菓子店の笹巻(ちゅうか)。

新潟県小千谷市、白木屋菓子店の笹巻(ちゅうか)。
店頭では「笹巻」と表示されていますが、
「ちゅうか」とも呼ぶそうです。
〇白木屋菓子店
新潟県小千谷市本町1-13-26
0258-82-2291
・笹巻(ちゅうか)
・62g
・長さ8.0cm 幅6.5cm 厚さ3.2cm
・こしあん


2019年11月24日
鶴屋の中花。

新潟県柏崎市、鶴屋の中花。
柏崎では中花はあまり親しまれていないとのこと。
〇鶴屋
新潟県柏崎市米山町2448
0257-26-2030
・中花
・63g
・長さ9.7cm 幅5.5cm 厚さ2.3cm
・白あん


2019年11月24日
与板屋菓子舗の中花饅頭/千代華。

新潟県長岡市、与板屋菓子舗の中花饅頭/千代華
与板屋菓子舗では「中花饅頭」と「千代華」、ふたつの呼び名を使用。
菓子文化研究家の溝口政子さんによると、
新潟では「ちゅうか」の表記を
こだわりなく使う和菓子店が多いそうです。
これは、今のようにお菓子の名前を見ずに買っていたから。
つまり「ちゅうか」という音だけで通っていたということ。
なので、「中皮」「千代華」「中花」など、
表記がぶれているんでしょうね。

〇与板屋菓子舗
新潟県長岡市関東町1-3
0258-32-1365
・中花饅頭/千代華
・43g
・長さ9.9cm 幅4.8cm 厚さ1.9cm
・こしあん


・中花饅頭/千代華
・43g
・長さ9.9cm 幅4.8cm 厚さ1.9cm
・こしあん

