2018年03月10日
鶴屋文書。
丸ぼうろのような皮のなかに白あんが入った
大牟田名菓「かすてら饅頭」は、
明治18年の御菓子処菊水堂が始まりとされています。
しかしあるとき、村岡総本舗の村岡安廣社長から、
もっと古い「かすてら饅頭」の記録が、
鶴屋に江戸時代から伝わる「鶴屋文書」にあるとの
情報をいただいたのです。
そこで本日、佐賀市西魚町の御菓子司鶴屋にお邪魔し、
その真偽を確かめて参りました。
※御菓子司鶴屋
http://www.marubouro.co.jp/
4冊ある鶴屋文書をめくり、
そのなかの「諸願書御菓子日記帳」に
明治弐年の「大粕亭ら饅頭」を発見!
これにより村岡社長が仰るとおり、
鶴屋の方が古いのが確認できたと思いきや、
そうは問屋がおろしません。
明治十九年の「粕亭ら饅頭」を見ると
白砂糖、たまご、麦粉しか使っておらず、
肝心の餡がないのです。
それが餡なしの饅頭であることを示すのか、
それともわざと餡を書いてないのかわかりませんが、
とりあえず、鶴屋文書の「粕亭ら饅頭」と大牟田の「かすてら饅頭」は、
名前が同じでもモノが違う可能性が残ります。
つまり、「かすてら饅頭」の元祖は
鶴屋文書でも確認することができなかったのです。
というわけで、
大牟田名菓「かすてら饅頭」の元祖探しは、これからも続きます。
どこを探したらいいのか、さっぱり見当もつきませんけど~w
最後になりましたが、突然の申し出に快く応じて下さった鶴屋の皆さん、
本当にありがとうございました。
焼きたての丸ぼうろ、美味しかったです~♪
Posted by 朝倉2号 at 11:00│Comments(0)
│和菓子とお茶