2019年07月17日
佐藤奨平編著「和菓子企業の原料調達と地域回帰」読了。
和菓子産業の構造、特に原料調達について調査分析し、
国内の産地との結びつきや、
和菓子企業自体が原料生産に取り組む事例を紹介している本でした。
考えさせられたのは、原料原産地表示の義務化。
例えば、きな粉の原料を「国産大豆」ではなく、
「福岡産大豆」と表示することも可なので、
生産者側としてはそこで産地のアピールができる。
ただ、不作で原料が不足して産地を他県産に変えると
包装紙等を作り直すコストが発生するので、
詳しい産地表示には和菓子店は二の足を踏むことに。
加工品の原産地表示で産地をアピールするためには、
これまで以上に生産量の安定が求められるようになると感じながら、
ページをめくってました。
こういう法律の改正で、産地にも影響がでてくるなぁ。